2016年6月25日、ジーン・中園 著「日本品質の食品工場はこうつくれ!」(genenakazonoシリーズ Kindle版)を発売しました。
食品を販売する企業の立場から世界の食品工場をチェックし、指導してきた経験を踏まえ、後に自ら食品工場をデザインし、運営し、高技術・高収益・高成長の生産体制を実現した専門家による、食品工場の観察・指導・運営の指南書です。
本書はAmazonの独占販売となります。
日本品質の食品工場はこうつくれ!
ジーン・中園 著
株式会社香雪社
ISBN978-4-905429-09-8
日本での売価:486円
本書を読むためにKindle端末など特別な電子ブックリーダー端末は必要ありません。無料の電子書籍リーダーアプリ(Kindleアプリ)を利用して、各種スマートフォン、タブレット、PCでお読みいただけます。インストールは、Amazonの商品ページにある「今すぐお読みいただけます: 無料アプリ」をクリックすると簡単に行えます。
電子ブック「日本品質の食品工場はこうつくれ!」発行について
Food Watch Japanでの紹介
藤田田マクドナルド高品質の秘密
著者ジーン・中園さんは、藤田田時代の日本マクドナルドのQuality Assuranceの中心かつ現場にいた方です。
Quality Assuranceは品質保証と訳されます。TQCと言えばTotal Quality Controlで、つまりはコントロールするまでの話です。そこからさらに踏み込んでTQA、Total Quality Assuranceとなると、請け合う、必ずそうなる前提を作り、そうでなかった場合の対応も用意するという意味となります(全サプライチェーンでこれに当たる規格がFSSC22000と言えると思います)。
「日本品質の食品工場はこうつくれ!」は、改題前の初版(プリントブック)が出て20年以上経ちますが、今回校訂を進めながら何度も読み返すたび、その内容の濃さと深さに改めて舌を巻いておりました。
今日食品関連の方がHACCPの指導を受けたり、製薬の人からGMPの基準を見せてもらったり、ISO22000だとかFSSC22000だとかの検査員から規格を突きつけられて「え〜、そこまでやるのぉ〜」とかとぼやいて初めて知るようなことを、ジーン・中園さんは、さらには日本マクドナルド自体は、彼ら自身がジアタマ(地頭)で気づいて手を打ってきていたこと、それによって日本や海外の食品工場をカイゼンしてきたことがわかるのです。
読みやすいスタイルを普及価格で
これがもっと読まれていたら、2000年前後の、あるいは最近の、食品にまつわる不祥事はもっと少なかったでしょう。これは歴史的な著作であり、かつ、今もこれからも役立つ、食の仕事の重要な指南書だと確信します。
たとえば、六次産業化ということで、にわかに食品工場に携わることになった農業関係者の方も多いと思いますが、ぜひこの本で食品を業として生産する上での基本的な視点を持っていただければと思います。
高校、専門学校、大学で食関連を目指している生徒・学生さんにも、ぜひこれは読んでいただきたい(値付け〈450円+消費税〉はジーンさんといっしょに、そのことを考えて決めました)。
教科書のようではなく読み物として仕立てていますので、仕事の合間などに少しずつ楽しんで読んでいただけましたら幸いです。
(齋藤訓之)